「第二新卒の採用面接で、好印象な「逆質問」とは?」
「第二新卒者が「逆質問」で聞かない方が良いことは?」
このような悩みを抱えていないでしょうか?
第二新卒に限らず、一般の中途採用でも新卒採用でも、採用面接の一番最後には、面接官から「何か質問はないですか?」と聞かれることが一般的です。
これを、「逆質問」と呼びます。
採用面接の基本的な流れは、面接官が質問し第二新卒者が答えるという問答を繰り返しますが、「逆質問」では反対に、第二新卒者から面接官に質問することができます。
「逆質問」で何を聞くかは第二新卒者の自由ですが、質問する内容によっては採用面接の評価に大きく影響する可能性があることを覚えておきましょう。
この記事では、年間300人以上と面接をする現役面接官が、「逆質問」に不安を抱える第二新卒者に向けて、採用面接で使える好印象な「逆質問」について徹底的に解説します。
第二新卒の採用面接を有利に進め、転職活動を成功させたい方はぜひ最後までご覧ください。
- 第二新卒の採用面接で「逆質問」が重要な理由
- 第二新卒の採用面接で「逆質問」を準備する際のポイント
- 第二新卒の採用面接で使える好印象な「逆質問」5選
- 第二新卒の採用面接で避けるべきNGな「逆質問」5選
第二新卒の採用面接で「逆質問」が重要な理由

採用面接における「逆質問」の時間は、面接中で唯一、候補者側から言いたいことを自由に発言することができる時間です。
質問という形式をとってはいますが、「逆質問」で何を聞くかは、採用面接の結果に大きく影響します。
一般の中途採用の面接においても「逆質問」の時間は設けられますが、特に第二新卒の採用面接では「逆質問」で何を聞くかが、面接突破において非常に重要なポイントになります。
実際の採用面接の現場でも、「逆質問」で聞いた内容によって面接官の評価が変わり、合否に影響があった第二新卒者も多数います。
この章では、第二新卒の採用面接で「逆質問」が重要と言われる理由を3つ紹介します。
- 入社前に会社に対する疑問や不安を解消できる機会だから
- 採用面接最後のアピールチャンスに使えるから
- 質問内容を間違えると、面接官の評価を下げてしまうから
1.入社前に会社に対する疑問や不安を解消できる機会だから
第二新卒者は社会人経験があるため、「自分の希望とマッチしているか」、「理想のキャリアを築けるか」など、転職先を決めるのに迷うことも多いでしょう。
採用面接における「逆質問」の時間は、そんな入社前の疑問や不安を解消することができる貴重な機会です。
特に、第二新卒の採用面接は、面接官として現場のマネージャークラスが採用に携わることが多く、面接官が実際に入社した後の直属の上司になる可能性が高いです。
未来の自分の上司に直接質問することができる貴重な時間ですので、入社した後になって「思ってたのと違った」とならないよう、「逆質問」の時間を有効に使ってください。
2.採用面接最後のアピールチャンスに使えるから
第二新卒の採用面接において、「逆質問」は面接の一番最後に行われることが一般的です。
採用面接の過程では、第二新卒者はあくまでも面接官の質問に答えることしかできないため、「本当はもっとアピールしたかったことがあったのに、話すタイミングを逃してしまった」、ということはよくあります。
そんなとき、「逆質問」は自分をアピールすることができる最後のチャンスになります。
質問という形式ではありますが、質問する内容によって面接官に対して自分をアピールすることができるラストチャンスですので、事前に複数のパターンを準備しておくと良いでしょう。
3.質問内容を間違えると、面接官の評価を下げてしまうから
「逆質問」は自分自身のアピールに活用できる一方で、質問する内容によっては自分の評価を下げてしまうリスクもあります。
特に、第二新卒者は社会人経験も短く、「逆質問」で聞く内容には注意が必要です。
「逆質問」は入社前の不安や疑問点を解消するための時間ですので、基本的には自分の聞きたいことを自由に聞いてもらって大丈夫ですが、「逆質問」される面接官がどのような印象を持つかは配慮した方が良いでしょう。
「逆質問」を準備する際は、「質問された面接官はどう思うだろう?」と、面接官の気持ちになって考えてみてください。
第二新卒の採用面接で「逆質問」を準備する際のポイント

第一章では、第二新卒の採用面接で「逆質問」が重要な理由について解説してきました。
「逆質問」は採用面接の一番最後に必ず実施されるため、事前準備の段階であらかじめ「逆質問」で聞きたいことを考えておく必要があります。
そこで、次の章では第二新卒者が「逆質問」を事前準備する際のポイントについてまとめています。
「逆質問」を考えるのに不安がある第二新卒者の方は、ぜひチェックしてみてください。
- 徹底的に企業分析を行う
- 複数パターンの「逆質問」を準備する
- 「逆質問」を自分のアピールに活用する
1.徹底的に企業分析を行う
第二新卒者が採用面接の事前準備をする際は、必ず応募する会社の企業分析を行うと思います。
「逆質問」を考えるにも、応募する会社のことをよく知らないと、話が始まりません。
応募する会社の企業分析を事前に徹底的に行い、その過程で気になる点や疑問点があれば、「逆質問」として使える可能性がありますので、メモしておきましょう。
また、企業分析は応募する会社のことのみでなく、自分が応募するポジションや部門、部署についても可能な限り事前に情報を集めておくことで、より好印象な「逆質問」を考えることができます。
私が実際の採用面接で対応する第二新卒者の中にも、「よくそこまで調べたな」と感心するほど事前の企業分析を徹底的に行っている方がいます。
当然、企業分析を徹底的に行っている第二新卒者は、入社に対する熱意が感じられるため、高評価につながります。
2.複数パターンの「逆質問」を準備する
第二新卒者が「逆質問」を準備する場合、必ず複数のパターンを用意しておきましょう。
採用面接の途中で、最後に「逆質問」で聞こうと思っていた内容が話題になってしまい、事前に用意していた「逆質問」が使えなくなってしまう、というケースはよくあります。
そのため、事前準備の段階で「逆質問」は最低でも5個以上は準備しておくことをお勧めします。
当然、採用面接の過程で生まれた疑問や気になる点を、即席の「逆質問」として使っても全く問題ありません。
採用面接の途中で出た話題に関連する「逆質問」をする場合は、「先ほどのお話の中で○○と仰っておりましたが…」という枕詞を付けるよう工夫してみてください。
これにより、面接官に「採用面接をしっかり聞いている」という印象を与えることができます。
また、面接官に「さっき似たようなことを話したんだけど、聞いてなかったのかな…」と思われてしまうリスクを回避することも可能です。
細かいテクニックですが、覚えておいて損はないでしょう。
3.「逆質問」を自分のアピールに活用する
第二新卒の採用面接で、「逆質問」の時間を自分のアピールに活用できると、面接突破の可能性が上がります。
「逆質問」を単純に自分の疑問や気になる点を解決するための時間に使っても問題はないですが、せっかくなら採用面接の中でできなかった自分のアピールに使い、面接官の評価を上げる手段として活用することをお勧めします。
「逆質問」は質問という形式ですが、質問する内容を工夫することで面接官に好印象を与えることが可能です。
「逆質問」で何を質問すれば面接官に好印象を与えることができるか、面接官の気持ちになって考えて、「逆質問」を事前準備しておきましょう。
第二新卒の採用面接で使える好印象な「逆質問」5選

ここまで、第二新卒の採用面接で「逆質問」が重要な理由と、事前準備する際のポイントについてまとめてきました。
次の章では、第二新卒者が採用面接で使える好印象な「逆質問」の具体例を5つ紹介します。
いずれの「逆質問」も、実際の採用面接で私が第二新卒者からよく聞かれる質問で、高評価につながっている実例になります。
「逆質問」を考える際の参考にしてみてください。
- 入社後を具体的にイメージする「逆質問」
- 成長意欲や入社に対する熱意を示す「逆質問」
- 面接官自身の価値観や考え方に関する「逆質問」
- 自分自身のスキルや実績をアピールする「逆質問」
- チームとの関係性を深める「逆質問」
1.入社後を具体的にイメージする「逆質問」
第二新卒者は社会人経験が3年以下と短いため、企業や応募しているポジションに対する理解が十分でないことがあります。
第二新卒者自身が入社後を具体的にイメージし、入社後の成長機会やキャリアパスを「逆質問」
することで、より会社のことを深く理解することが可能です。
入社後のミスマッチは、会社と第二新卒者の両方にとって不幸な結果になりますので、入社後を具体的にイメージする「逆質問」をすることで、お互いの価値観や考え方をリンクさせておきましょう。
- 「御社で活躍されている第二新卒者の特徴を教えてください」
- 「第二新卒として入社した場合、どのような研修や成長支援の機会がありますか?」
- 「第二新卒者がキャリアアップしている事例があれば、教えてください」
2.成長意欲や入社に対する熱意を示す「逆質問」
第二新卒者は新卒入社後の会社を3年以内に退職することを検討しており、前職で得られる実務経験やスキルが不足していることが多いです。
第二新卒者を採用する企業側も、即戦力というよりは、将来的な成長や伸びしろを加味したポテンシャル採用をしている傾向が強くあります。
そのため、第二新卒者に求める人物像の中には、成長意欲や入社に対する熱意が高いことが挙げられます。
もし採用面接の過程で、成長意欲や入社に対する熱意のアピールが十分できなかったと感じている場合、以下のような質問をすることで挽回できる可能性があります。
- 「即戦力となるために、事前に学んでおくと良いことがあれば教えてください」
- 「第二新卒者が早く成長するために、意識すべきことは何でしょうか?」
- 「御社では○○にチャレンジしたいと考えていますが、そのためにはどのようなスキルや経験、実績が求められますか?」
3.面接官自身の価値観や考え方に関する「逆質問」
面接官自身の価値観や考え方について聞く「逆質問」も、第二新卒の採用面接では好印象です。
第二新卒の採用面接では、面接官として現場のマネージャークラスが採用に携わることが多く、面接官が実際に入社した後の直属の上司になることが一般的です。
そのため、面接官自身の価値観や考え方について「逆質問」することで、未来の自分の上司について知ることができ、入社後のギャップやミスマッチの軽減につながります。
また、面接官も人間ですので、自分に興味を示してくれる第二新卒者に対しては、好印象を抱くものです。
面接官に対して媚を売る必要はありませんが、面接官自身の価値観や考え方に関して「逆質問」するテクニックは、選択肢の一つとして覚えておくと良いでしょう。
- 「○○さんが働くうえで大切にしていることは何ですか?」
- 「○○さん自身が、御社で働く中で一番やりがいを感じたエピソードを教えてください」
- 「○○さんが考える理想的な第二新卒者の人物像は、どんな人ですか?」
ただし、仕事に全く関係のないことで面接官自身の価値観や考え方を聞く「逆質問」は、控えた方が良いでしょう。
面接官も「それを聞いてどうするの?」と困惑してしまいますので、仕事に関係のない「逆質問」はかえって評価を落としてしまいます。
特段意図のない興味本位の「逆質問」であれば、しない方が良いでしょう。
- 「ご家族は何人ですか?」
- 「お休みの日は何をされてますか?」
- 「趣味を教えてください」
4.自分自身のスキルや実績をアピールする「逆質問」
「逆質問」では、採用面接の過程で十分伝えることができなかった、第二新卒者自身のスキルや実績をアピールすることも可能です。
もし、採用面接の中で伝えきれなかった自分自身の魅力があれば、「逆質問」の時間を使ってアピールすると良いでしょう。
面接官に対して、自分を採用した後に業務する姿を具体的にイメージしてもらうためにも、アピールしきれていないスキルや実績があれば、「逆質問」で伝えてください。
ただし、あまりにも露骨に自分をアピールする「逆質問」は、かえって面接官の印象を悪くしてしまうため、逆効果です。
「逆質問」の時間はあくまでもお互いのことを知るために設けていますので、過度なアピールは控え、謙虚な姿勢で質問することを心掛けてください。
- 「業務の中で○○のスキルを活かす機会はありますか?」
- 「これまで××の領域に携わってきましたが、同じような背景を持った第二新卒者の方はおりますか?」
- 「私の職務経歴や実績が御社に貢献できるか、懸念点があれば率直に伺いたいです」
5.チームとの関係性を深める「逆質問」
会社という組織は複数の人間で構成されており、一人だけで仕事を完結させることはありません。上司や先輩、同僚など、社内の多くの人と関わって仕事は成り立ちます。
そのため、会社で働くということは少なからずチームワークが求められます。
特に、ポテンシャル採用される第二新卒者は、入社後に上司や先輩などから、業務について教わる機会も多く、チームに馴染むことができるかは重要な評価ポイントです。
「逆質問」でチームとの関係性を深める質問をすることで、面接官に「チームで働くことを意識できている」という印象を与えることができます。
- 「同じ部署で活躍されている方々のバックグラウンドを教えてください」
- 「どのような第二新卒者が、チームに馴染みやすいと感じますか?」
- 「部署の雰囲気や、そこで活躍されている方の共通点があれば教えてください」
第二新卒の採用面接で避けるべきNGな「逆質問」5選

第三章では、第二新卒の採用面接で使える好印象な「逆質問」を、具体例を交えながら5つ紹介しました。
次の章では、反対に第二新卒の採用面接で避けるべきNGな「逆質問」を5つ解説します。
どれも私が対応する第二新卒者との採用面接で、実際に聞かれることがありますが、残念ながら評価が下がってしまう「逆質問」の典型例です。
事前準備で考えた逆質問が、以下のNG例に当てはまっていないか、ぜひチェックしてみてください。
- 事前に調べればわかる「逆質問」
- 自信のなさや不安が伝わる「逆質問」
- 給与や待遇に関する「逆質問」
- 業務の厳しさを尋ねる「逆質問」
- 「特にありません」
1.事前に調べればわかる「逆質問」
会社のホームページに記載されていることや、少し調べればわかるようなことを「逆質問」で聞くのは、控えた方が良いです。
面接官から、「この第二新卒者は事前準備ができていない」と評価されてしまい、入社意欲が低いと判断される可能性があるからです。
事前準備の段階で、可能な限りの情報を集めて企業分析を徹底しておきましょう。
また、もし事前に調べればわかる可能性があると不安なのであれば、「御社のホームページを拝見し、事前準備していた中での疑問なのですが…」と、枕詞を挟んでから質問すると良いでしょう。
- 「御社の強みは何でしょうか?」
- 「どのような商品を取り扱っていますか?」
- 「御社の企業理念を教えてください。」
2.自信のなさや不安が伝わる「逆質問」
第二新卒者は社会人経験も浅く、入社に対して不安がある気持ちは十分理解できます。
しかし、不安な気持ちを採用面接の場でそのまま伝えてしまうと、面接官にマイナスイメージを与えてしまうため、注意が必要です。
- 「未経験でも問題ないでしょうか?」
- 「御社には成長できる環境は整っていますか?」
- 「離職率を教えてください」
第二新卒の採用面接では、ネガティブな発言は極力控えた方が良いため、不安な気持ちは可能な限りポジティブに伝えるよう工夫してみてください。
例えば、「即戦力になれるか不安…」というネガティブな気持ちを解消するための「逆質問」をする場合、ストレートに「業務についていけるか不安があるのですが、大丈夫でしょうか?」と聞くのはNGです。
これでは、単純に自信がない印象を与えてしまうだけになり、面接官にマイナスイメージを持たれてしまいます。
以下のような言い回しに変換してあげると、謙虚さと成長意欲を同時にアピールすることができるので、ポジティブに聞こえないでしょうか。
- 「即戦力になれるように、入社前にやっておいた方がいいことはないでしょうか?」
- 「入社後すぐに活躍している第二新卒者の特徴を教えてください。」
- 「前職で○○した経験は、御社の××の仕事でも活かせるでしょうか?」
3.給与や待遇に関する「逆質問」
転職活動をするにあたって、給与や待遇面が入社を検討するのに重要なポイントであることは間違いありません。
しかし、第二新卒の採用面接における「逆質問」で、一番最初に聞くことは控えた方が良いでしょう。もし、どうしても気になるのであれば、「逆質問」の一番最後に聞くことをお勧めします。
質問の仕方としても、「大変聞きにくいことで恐縮ですが…」とクッション言葉を挟むと良いでしょう。
併せて、給与や待遇に関して気にしている背景も伝えられると、比較的スムーズに「逆質問」できます。
- 「ボーナスはどれくらい支給されますでしょうか?」
- 「昇給や昇格のタイミングを教えてください」
- 「有休はどの程度取得できますか?」
4.業務の厳しさを尋ねる「逆質問」
第二新卒の採用面接において、具体的な業務内容に関する「逆質問」は全く問題ありません。
業務内容については、可能な限り入社前に具体的にイメージしておいた方が良いため、疑問点や不明点があるのであれば、積極的に「逆質問」を使って解消しておきましょう。
ただし、その「逆質問」が面接官にネガティブに聞こえていないかは、十分注意が必要です。
業務の厳しさや仕事の忙しさを「逆質問」すると、面接官によっては「働くことに対して意識が低い」と受け取られる可能性もあります。
第二新卒者は、入社後の成長を見越してポテンシャル採用している背景もあり、伸びしろがないと判断される危険性が高いため、業務の厳しさを尋ねる「逆質問」は控えるようにしましょう。
- 「仕事は大変ですか?」
- 「残業はどれくらいありますか?」
- 「ノルマが達成できなかったらどうなりますか?」
5.「特にありません」
第二新卒の採用面接において、「逆質問」に対して「特にありません」と回答するのは絶対にやめた方がよいでしょう。
「逆質問」の時間も採用面接の一環ですので、「特にありません」と回答することで面接官から入社意欲が低いと判断され、最悪の場合それだけで不採用になる可能性もあります。
採用面接の事前準備の段階で、最低でも5個以上は「逆質問」を準備しておくと良いでしょう。
また、ネタ切れしてしまった場合や、緊張で頭が真っ白になってしまった場合など、どうしても思いつかないときは、「ここまでのお時間で大変わかりやすくご説明いただきましたので、質問はございません。御社への入社意欲がさらに高まりました。ありがとうございます。」と、丁寧にお礼を伝えつつ「逆質問」を回避しましょう。
「特にありません」の一言では面接官に消極的なイメージを与えてしまうため、採用面接に時間をもらった感謝を伝えるとともに、入社意欲がさらに高まったと前向きな言葉で締めくくると好印象です。
【Q&A】第二新卒者が採用面接の「逆質問」で抱く悩み・不安

第二新卒者が、採用面接の「逆質問」で直面しやすい疑問や悩みについて、Q&A方式で回答します。
Q.「逆質問」は何個までしていいのでしょうか?
「逆質問」の数については、明確に何個までといった決まりはありません。
「逆質問」は、入社を検討してる第二新卒者の疑問や不安を解消する時間ですので、疑問が解消するまで面接官も答えてくれるはずです。
ただし、面接官も忙しい仕事の合間で第二新卒者と面接をしていること理解しておいてください。
一般的に、採用面接の時間は長くても1時間が上限と言われています。
そのため、面接時間が1時間を超えても「逆質問」したい場合、「もう少しお時間よろしいでしょうか?」とクッション言葉を挟むと、面接官に対する配慮が伝わり好印象を与えることができます。
また、たくさんの「逆質問」に答えてもらった後は、丁寧にお礼を伝えることも社会人としてのマナーですので、覚えておきましょう。
Q.「逆質問」に答えてもらった後の反応が難しいです。
面接官から「逆質問」に対する回答をもらった後は、まずは「ありがとうございます」とお礼を伝えましょう。
お礼の言葉だけでは少したんぱくに聞こえてしまいますので、併せてポジティブな感想を述べられると、面接官に対してさらに好印象を与えることができます。
- 「御社に対して、ますます入社意欲が高まりました」
- 「御社の魅力がすごく伝わってきました」
- 「不安な気持ちが解消され、とても安心できました」
また、面接官からもらった「逆質問」に対する回答を、自分なりにかみ砕いて言い直すというのも、「逆質問」後の反応としては有効です。
「つまり、○○ということですね。」などと回答を要約した反応を示すことで、面接官にも「しっかり聞いている」と認識され、スムーズな「逆質問」の進行が可能になります。
Q.「逆質問」がなかったのですが、不採用ということでしょうか?
ここまで、第二新卒の採用面接では必ず「逆質問」の時間があると解説してきました。事実、私はこれまで「逆質問」の時間を設けなかった採用面接は一度もありません。
しかし、面接官の時間の都合上、どうしても「逆質問」の時間が取れないケースも考えられます。
そのため、「逆質問」の時間がない=不採用ではありませんので、安心してください。
「逆質問」の時間がない理由は、面接官の時間的な都合の可能性が高いため、「長時間お時間を頂きありがとうございました」と、面接官の時間に配慮した感謝の気持ちを伝えると良いでしょう。
面接官の都合を無視して、無理やり「逆質問」をすると、面接官の印象を悪くしてしまう可能性が高いです。
「逆質問」の時間が設けられなかったときは、そのまま面接を終えるようにしましょう。
【まとめ】第二新卒の採用面接を成功させよう!

この記事では、第二新卒者を中心に年間300人以上と面接する現役面接官の私が、第二新卒の採用面接で使える好印象な「逆質問」について解説しました。
実際の第二新卒者との採用面接においても、「逆質問」をしっかり準備できているかいないかで、第二新卒者の評価が大きく変わることがあります。
採用面接における「逆質問」の時間は、入社に対する不安や疑問を解消するとともに、第二新卒者が自分をアピールできる最後のチャンスです。
この記事を読むことで、一人でも多くの転職希望の第二新卒者が、最後の関門である「逆質問」を成功させ、希望の会社に入社できることを願っています。