「第二新卒でも異業種からの転職はできる?」
「異業種転職の第二新卒が面接で見られるポイントや注意点は?」
このような悩みを抱えていないでしょうか?
結論からお答えすると、第二新卒でも異業種転職は可能です。むしろ、まだ年齢の若い第二新卒だからこそ、異業種への転職がしやすいといえます。
第二新卒に限らず、中途採用の転職活動では、前職の経験を活かして次の会社を探すことが一般的です。そのため、同業種、もしくは同職種へ転職することが多いです。
しかし、第二新卒者の場合、前職の職務経験やスキルよりも、未来の成長性を見越したポテンシャル採用をすることが多く、仮に異業種・異職種であっても将来性を評価されれば転職が可能になります。
この記事では、年間300人以上と面接をする現役面接官の私が、異業種転職を目指す第二新卒者に向けて、異業種転職の面接時のポイントと注意点を徹底的に解説します。
第二新卒の採用面接を有利に進め、転職活動を成功させたい方はぜひ最後までご覧ください。
- 第二新卒の異業種転職が可能な理由
- 異業種転職の第二新卒者が採用面接でアピールすべきポイント
- 異業種転職の第二新卒者が採用面接を受ける際の注意点
第二新卒の異業種転職が可能な理由

冒頭で、第二新卒の異業種転職は可能とお伝えしました。
実際に、私が採用面接を対応する第二新卒者の中にも多数の異業種転職の方がおりますが、採用面接の結果、合格にしているケースは非常に多いです。
大手転職サービスのマイナビが調査した「中途採用状況調査2025年版(2024年実績)」によると、8割以上の企業が20代の中途採用に積極的と回答しており、今後も第二新卒者の求人は増加傾向が見込まれます。
さらに、6割以上の会社が「未経験者採用に積極的」と回答していることから、第二新卒者は異業種転職でも十分チャンスがあるといえるでしょう。

出典:中途採用状況調査2025年版(2024年実績)|株式会社マイナビ
一方で、30代、40代、50台以上と年齢が高くなるにつれて、「未経験者採用に積極的」と回答する企業の割合は減少傾向にあることがわかります。
つまり、「異業種転職は若ければ若いほど有利」ということです。
第二新卒者は新卒採用後3年以内に退職を検討していることから、転職希望者の中では最も年齢層が若く、異業種転職に向いていると言えます。
では、なぜ第二新卒者は異業種転職でも積極的に採用されるのでしょうか?この章では、第二新卒の異業種転職が可能な理由を3つ紹介します。
- 「ポテンシャル採用」をしているから
- 新卒採用よりも教育コストを抑えられるから
- 既成概念にとらわれないフレッシュな視点を期待できるから
1.「ポテンシャル採用」をしているから
第二新卒者を採用する多くの企業は、「ポテンシャル採用」をしています。
「ポテンシャル採用」とは、第二新卒者の実務経験やスキルよりも、成長性や伸びしろを加味した潜在能力を評価して採用することを指します。
仮に異業種転職であっても、入社後の研修やトレーニングを行うことで、早期に戦力として活躍することが期待できると判断される第二新卒者は、採用面接突破の可能性が高いでしょう。
そのため、異業種転職の第二新卒者は、採用面接では謙虚で前向きな姿勢を示し、成長意欲やポテンシャルを評価されるよう意識する必要があります。
2.新卒採用よりも教育コストを抑えられるから
第二新卒者は、年齢は若いものの一定期間の社会人経験があり、社会人としての基本的なビジネスマナーが備わっていることが一般的です。
新卒採用ではビジネスマナーを含めた基礎から研修を行う必要がありますが、第二新卒者はそういった教育コストを抑えられることも、積極的に採用される要因の一つです。
異業種転職の第二新卒者でも、基本的なビジネスマナーが備わっていることで、十分に採用面接を突破できる可能性があります。
採用面接中の言葉遣いやふるまいのみでなく、服装や髪形といった身だしなみなど、社会人としてふさわしいビジネスマナーを有しているかチェックされていることを覚えておきましょう。
3.既成概念にとらわれないフレッシュな視点を期待できるから
人間だれしも、一つの業界や職種で長く働き続けるほど視野が狭くなってしまい、既成概念にとらわれた考え方しかできなくなってしまいます。
しかし、異業種転職の第二新卒者には同業種・同職種経験者にはないフレッシュな視点や考え方が期待できるため、企業は新しい風を取り入れる意味で採用することがあります。
特に、大企業になればなるほど社員の平均勤続年数が長くなってしまう傾向にあり、異業種転職の第二新卒者を重宝して採用する可能性が高いです。
異業種転職の第二新卒者は、「未経験であること」も自分自身の武器になると前向きに捉えて、自信をもって採用面接に臨むと良いでしょう。
【業種・職種別】第二新卒者の転職4パターンと採用面接突破のポイント

ここまで、第二新卒でも異業種転職が可能な理由について解説してきました。
異業種転職であっても、企業側が採用するメリットがあると判断できる第二新卒者は、十分に採用面接を突破することが可能です。
しかし、第二新卒者の採用面接をする際、企業側はすべての第二新卒者に対して同じ評価をしているわけではありません。
次の章では、第二新卒者に対する企業側の評価を、同業種転職・異業種転職それぞれ4パターンに分けて解説していきます。
それぞれのパターンにおいて、面接官が第二新卒者のどのような点を評価しているかや、気を付けた方が良いポイントをまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。
- 【同業種×同職種】の第二新卒者の採用面接
- 【同業種×異職種】の第二新卒者の採用面接
- 【異業種×同職種】の第二新卒者の採用面接
- 【異業種×異職種】の第二新卒者の採用面接
1.【同業種×同職種】の第二新卒者の採用面接
同じ業界・同じ職種での実務経験がある第二新卒者は、面接官から最も高く評価される傾向が強いです。
入社前の段階で、すでに業務に必要なスキルや経験値を有している可能性が高く、企業としても即戦力として見込めるため、【同業種・同職種】の第二新卒者は最も採用したいパターンになります。
ただし、裏を返すと「即戦力になれる」と期待した状態で面接官は採用面接に臨むため、面接における評価基準のハードルがやや高くなる傾向は否定できません。
特に、新卒採用をしている企業の場合、採用面接を受けている第二新卒者は、社内にいる同年次の新卒採用組と比較される可能性が非常に高いです。
採用面接突破のポイントは、前職での経験を具体的な数字や実績に落とし込み、エピソードとしてアピールすることができるかどうかです。
また、業界特有の専門知識や資格を保有している場合は、実務経験や成果と合わせて可能な限り具体的に説明できると良いでしょう。
- 「Excelで〇〇関数を使って、××の計算や表・グラフの作成ができる」
- 「〇〇というプロジェクトを推進し、××の成果を収めた」
- 「株式会社〇〇との取引で、××円の売上を上げた」
- 「営業社員〇名中〇位になった実績があり、その年のMVPを受賞した」
- 「お客様満足度調査で、社内でNo.1になった」
2.【同業種×異職種】の第二新卒者の採用面接
同じ業界ではあるものの、異なる職種へチャレンジする第二新卒者も、採用面接では比較的面接官から高く評価される傾向があります。
同じ業界での実務経験があるため、業界全体のトレンドやマーケット状況、競合環境などを十分理解していることが、採用面接を受ける第二新卒者にとって大きな武器になります。
一方で、異なる職種へチャレンジする点については、業務上必要なスキルや知識が不足している点を面接官から懸念される可能性が高いです。
採用面接突破のポイントは、新しい職種へチャレンジする理由や動機を明確に示すことです。また、同業界で働くことで得られた知識や経験を、新しい職種で活かせるかどうかが重要になります。
3.【異業種×同職種】の第二新卒者の採用面接
業界経験はなくても、職務としては実務経験がある第二新卒者も、面接官からは高く評価される傾向が強いです。
特に、業界を問わずほとんどの会社に存在する職種として、営業や総務人事、経理などの職種経験者は、即戦力として期待される可能性が高いでしょう。
第二新卒者が持つ異なる業界での経験値が、既成概念にとらわれないフレッシュな発想や、新たな手法の発見につながる可能性にも期待されます。
ただし、未経験の職種へのチャレンジになるため、採用面接では成長意欲が高いかどうかは厳しくチェックされています。
採用面接では、謙虚で前向きな姿勢を示し、成長意欲が高いことをアピールするよう意識してください。
また、採用面接では新しくチャレンジする業界に対する理解度や本気度もチェックされる可能性が高いため、業界のトレンドやマーケット情報、最新ニュースなどをチェックしておくと良いでしょう。
4.【異業種×異職種】の第二新卒者の採用面接
異なる業界、異なる職種へのチャレンジで、いわゆる「未経験」からの転職です。
一見すると厳しいチャレンジのように思われがちですが、第一章でもお伝えした通り、第二新卒者はポテンシャルで採用可否が判断されるため、採用面接の突破は十分可能です。
むしろ、採用面接においては完全にポテンシャルで合否を判断することになるため、面接官のハードルは低く設定されている傾向があります。
ただし、第二新卒者は社会人経験があるため、基本的なビジネスマナーが身についていることや、成長意欲が高いこと、ポテンシャルが見込めることは面接突破に必須の条件になります。
また、新しくチャレンジする業界や職種について、自分なりに学んでいることや取得している資格などがあれば、アピール材料として活用すると良いでしょう。
【異業種×異職種】の採用面接は若いほど有利
第二新卒者の武器の一つは「若さ」です。異業種×異職種の完全未経験の転職でも、第二新卒者はポテンシャルや将来性を加味して面接を突破できる可能性があります。
反対に、年齢を重ね経験値が上がるほど、面接官のハードルも上がってしまい、面接突破が難しくなります。
異業種×異職種の転職を目指す場合は、第二新卒のうちにチャンスを活かすと良いでしょう。
異業種転職の第二新卒者が採用面接でアピールすべきポイント

ここまで、第二新卒でも異業種転職が可能な理由と、同業種転職・異業種転職それぞれ4パターンの採用面接突破のためのポイントをまとめました。
次の章では、異業種転職の第二新卒者が、採用面接の際にアピールすべきポイントについて解説します。
異業種転職の第二新卒者の採用面接では、業界についても職種についても未経験ということで、面接官が評価するポイントは非常に限定的です。
少ない評価ポイントだからこそ、的確に対策をすることで面接官の評価を上げることが可能です。
採用面接に不安のある異業種転職の第二新卒者の方は、以下のポイントをアピールするよう工夫してみてると良いでしょう。
- 基本的なビジネスマナー
- ポテンシャルや伸びしろ
- 成長意欲
1.基本的なビジネスマナー
第二新卒の採用面接では、社会人としてふさわしい基本的なビジネスマナーが身についているかが、非常に重要な評価ポイントになります。
特に異業種転職の第二新卒者の場合、前職の職務経験や実績がダイレクトに面接官の評価につながることが少ないため、基本的なビジネスマナーが備わっているかは面接突破に大きく影響します。
第二新卒者を採用する企業側のメリットの一つは、第二新卒者は社会人経験があり入社後のビジネスマナー研修を省けることで、教育コストを削減できることです。
採用面接中の言葉遣いや言動、服装や髪形などの身だしなみを改めて確認し、社会人としてふさわしいかチェックしてみてください。
当然ですが、時間厳守も社会人として必須のマナーですので、採用面接に遅刻することは厳禁です。
異業種転職というハンデを背負って採用面接を受けている中で、基本的なビジネスマナーも備わっていないと面接官から判断される第二新卒者は、採用面接を突破できる可能性が極めて低いといえます。
2.ポテンシャルや伸びしろ
繰り返しになりますが、異業種転職の第二新卒者が採用面接で評価される最大のポイントは、ポテンシャルや伸びしろといった「将来的な成長が見込めるか」です。
第二新卒者を採用する多くの企業は「ポテンシャル採用」を取り入れており、第二新卒者を即戦力と見込んで採用すること自体、非常にまれなケースです。
異業種転職の第二新卒者となればなおさら、ポテンシャルを加味して採用面接の合否を判断します。
具体的には、以下のような第二新卒者であれば、異業種転職であってもポテンシャルや伸びしろがあると面接官から評価される可能性が高いです。
- 学習意欲が高く、常にスキルアップや成長を目指している
- 変化に適応できる柔軟性があり、環境の変化を前向きに捉えることができる
- 困難な状況でも前向きにチャレンジできる、ポジティブな思考を持っている
3.成長意欲
2番目のポテンシャルや伸びしろと被る部分もありますが、第二新卒者自身に成長意欲があるかどうかも、異業種転職の採用面接では重要なポイントになります。
異業種転職ということは、当然ですが同業種経験者や同職種経験者よりも学ばなければならない知識が多く、入社後にチャレンジが多いことは面接官も懸念しています。
そんな面接官の懸念を払しょくするためには、第二新卒者自身に高い成長意欲が備わっており、同業種経験者や同職種経験者に早期に追いつくことができると思わせることが重要です。
「業種も職種も未経験である」という事実を変えることはできませんが、それを踏まえて第二新卒者自身がどうやって未経験というチャレンジを乗り越えようとしているか、具体的な行動とともに示すことができると良いでしょう。
新しくチャレンジする業種や職種に対して自分なりに学んでいることや、資格取得など目に見える成果があると面接官には非常に好印象です。
異業種転職の第二新卒者が面接を受ける際の注意点

第三章では、異業種転職の第二新卒者が採用面接でアピールすべきポイントを3つ紹介しました。
非常に基本的なポイントですが、逆に言うと異業種転職の第二新卒者は基本的なポイントを確実に抑えることができないと、採用面接突破は難しいということです。
続く第四章では、異業種転職の第二新卒者が採用面接を受ける際に気を付けた方が良い注意点を3点解説します。
いずれもすべての第二新卒者が採用面接で意識した方がよい基本的な内容ですが、異業種転職の第二新卒者には特に、マストで抑えた方が良いポイントです。
- 「転職理由」はポジティブに変換して伝える
- 入社後のビジョンやキャリアプランを明確にする
- 面接官の立場を理解しておく
1.「転職理由」はポジティブに変換して伝える
第二新卒の採用面接では必ず「転職理由」を確認されますが、「転職理由」は必ずポジティブな言葉で伝えるようにしてください。
第二新卒者の場合、「やりたい仕事をやらせてもらえない」、「有休が取りにくい」、「上司や先輩との人間関係が上手くいかない」など、本音で言えばネガティブな理由で転職活動を始めた方も多いでしょう。
しかし、仮に事実だとしても、採用面接の場において「前職は○○だったから…」と、ネガティブな「転職理由」をストレートに伝えることは、社会人としてふさわしくありません。
- 「前職がブラック企業で、毎日終電まで残業させられていたから…」
- 「体育会系の社風で、上司のパワハラがひどくて…」
- 「社長のワンマン経営の会社で、ついていけないと感じたから…」
- 「成長できる環境が整っていない…」
- 「やりたいことがやらせてもらえないから…」
ネガティブな「転職理由」は、聞いている面接官に大きくマイナスイメージを与えてしまいますので、言い方や伝え方を工夫し、ポジティブに聞こえるように変換すると良いでしょう。
具体的な方法は以下の記事に詳細をまとめていますので、ぜひチェックしてみてください。
2.入社後のビジョンやキャリアプランを明確にする
第二新卒の採用面接では、「転職理由」と合わせて必ず確認されるのが「志望動機」です。異業種転職の第二新卒者は「志望動機」を答える際にも注意が必要になります。
「志望動機」を伝える際は、入社に対する「志望動機」のみでなく、募集しているポジションに対しての「志望動機」も語れるよう準備しておきましょう。
また、入社後のビジョンやキャリアプランを明確に伝えることで、入社に対する熱意や本気度が面接官に伝わります。
異業種転職の第二新卒者は、入社に対する熱意が高いことも大きな評価ポイントですので、採用面接前にしっかりと事前準備をしておくようにしてください。
3.面接官の立場を理解しておく
第二新卒の採用面接では、募集しているポジションの管理職やマネージャークラスが直接面接官として採用に携わるケースがほとんどです。
つまり、面接官は自分の部下になる可能性がある人を面接しているということです。実際に、私がこれまで面接した方も、採用後は基本的に全員私の部下になる前提で面接をしていました。
仮に異業種転職の第二新卒者であっても、「この人と一緒に働きたい」と面接官に思わせることができる方は、面接突破の可能性が高いでしょう。
その背景には、「この人なら異業種転職でも時間とコストをかけることで戦力として見込めそう」という面接官の期待が込められています。
「謙虚で素直さが感じられる」「気持ちの良い会話ができる」「前向きで向上心がある」など、採用面接とは関係なく人としての魅力を兼ね備えることも、異業種転職の第二新卒者が採用面接を通過するためのポイントになります。
【Q&A】異業種転職の第二新卒者が抱く悩み・不安

異業種転職の第二新卒者が直面しやすい悩みや疑問について、Q&A方式で回答します。
Q.異業種転職の第二新卒者の面接は厳しいと聞きました…
異業種転職となる第二新卒者は即戦力になれる可能性が低いことから、確かに同業種経験者や同職種経験者に比べると採用面接においてハードルが高いことは事実です。
ただ、第二新卒の採用面接自体がそもそも将来を見越したポテンシャル採用を実施しているケースが多く、前職における業種や職種の経験値が採用可否を分ける決定的な差になることはありません。
第二新卒の採用面接は、前職の実務経験やスキルよりも、成長意欲や入社後のポテンシャルが見込めるかどうかを採用の判断基準として重視しています。
そのため、採用面接前の事前準備を徹底することで、異業種転職の第二新卒であっても十分面接を突破することは可能です。
実際、私もこれまで数多くの異業種転職の第二新卒者の採用面接を対応してきましたが、将来性を感じる方であれば採用にしています。
Q.異業種転職のため、アピールできる実績やスキルがありません…
先ほども記載した通り、第二新卒の採用面接自体そもそもポテンシャル採用をしていることがほとんどです。
前職での実務経験やスキルがあることは第二新卒者にとって武器になるものの、それだけで採用面接を突破することはできません。
それよりも、最低限のビジネスマナーをしっかり抑えたうえで、入社に対する熱意や第二新卒者自身の人間性、成長意欲などを加味してポテンシャルが見込めるかを最終的な判断基準にしています。
採用面接において誇れる実績がないのであれば、入社に対する熱意や成長意欲を前面にアピールすることで、採用面接突破を目指してください。
詳細はこの記事の、「異業種転職の第二新卒者が採用面接でアピールすべきポイント」に記載していますので、確認してみてください。
Q.面接になると緊張してしまうので、対処法を教えてください。
第二新卒者はまだ年齢も若いため、初対面の年上と会話することに緊張してしまう気持ちは理解できます。その相手が面接官であれば、なおさらでしょう。
しかし、採用面接は企業側が第二新卒者を一方的に見定める場ではないことは覚えておいてください。
面接官が第二新卒者を採用するかどうか見極める一方で、第二新卒者自身も自分が働くべき会社かどうかを見極める時間として、採用面接の時間を有意義に活用してください。
第二新卒者にとって採用面接の時間は、普段話すことのない他社の管理職、マネージャークラスと会話することができる貴重な機会です。社会やビジネスについて知見を広げるチャンスと捉えて、むしろ面接を楽しむくらいの余裕をもてると理想的でしょう。
そういったマインドで採用面接に挑むことで、緊張は緩和され、リラックスした自然体でありのままの自分を出すことができます。
その結果、採用という結末になれば、それは面接官と第二新卒者お互いにとって最高の採用面接になったといえるでしょう。
【まとめ】異業種転職の第二新卒の採用面接を成功させよう!

この記事では、第二新卒者を中心に年間300名以上と面接をする現役面接官の私が、異業種転職となる第二新卒者に向けて、採用面接でアピールすべきポイントや注意点を徹底的に解説しました。
異業種転職となることで採用面接にハードルの高さを感じている第二新卒者もいると思いますが、実際には前職の職務経験やスキルは採用可否にそれほど大きな影響を与えません。
それよりも、基本的なビジネスマナーが身についているか、ポテンシャルや伸びしろが見込めるか、成長意欲があるかなどを、採用面接では確認されています。
第二新卒者の武器の一つは「若さ」です。異業種転職でも恐れることなくチャレンジしてみて下さい。
むしろ、異業種転職は年齢が上がれば上がるほどハードルも上がりますので、新たなチャレンジを希望している第二新卒者は、一日でも早くチャレンジしてみると良いでしょう。
この記事を読むことで、一人でも多くの異業種転職の第二新卒者が勇気ある一歩を踏み出し、新たなチャレンジが成功することを願っています。